ウィーン金貨1oz

本日ご紹介するのは、ウィーン金貨1ozです。このコインは、本ブログで紹介するのは初めてとなる海外製のコインです。

 

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ウィーン金貨(左:表面 右:裏面)

ウィーン金貨は地金型金貨と呼ばれる種類のコインであり、材質は地金型金貨の名の通り、純度99.99純金です。サイズは直径37mm、厚さ2mmであり、重さは1トロイオンス(1oz:31.1035g)です。デザインはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団がモチーフとなっており、表面にはパイプオルガンが、裏面にはウィーンホルンやバイオリンなどの管弦楽器があしらわれています。

 

ウィーン金貨は、オーストリア造幣局により発行されています。重さは1oz,1/2oz,1/4oz,1/10ozの4種類あり、それぞれ大きさや額面の金額が異なります。1oz金貨の額面は100ユーロであり、実際に100ユーロとして使用することができます。しかし、先述した通りウィーン金貨は地金型金貨であるため、額面金額よりもGoldとしての価値の方がずっと高くなります。そのため、市場ではその日の金価格に連動した価格で売買されるので、価値は日々変動します。地金型金貨では、他にカナダ王立造幣局が発行するメイプルリーフ金貨が有名であり、これらはインフレに強い金の性質やその希少性から、資産保全や記念品として購入されることが多いです。

 

私がこのコインを購入したのは2020年3月某日のことです。就職して約1年が経過し、何か記念に残る物が欲しいなと考えていました。どうせなら劣化しにくくいつまでも綺麗なコインをと思い、いろいろ考えた結果金貨という結論に至りました。以前から気になっていたウィーン金貨を調べてみると、そのデザインの美しさに惹かれ、是非手に入れたいと思い購入を決意しました。幸い、ウィーン金貨を取り扱っているお店が近所にあったので早速向かいました。店舗で購入に関する注意書きを読んでサインをし、見積もりを出してもらいました。その金額は、約195000円!…記念品の予算が20万円だったので、結構ギリギリになってしまいました。それでもなんとか買える金額だったので予約をし、支払いを済ませてその日は帰宅しました。待つこと2週間、金貨を受け取りに来てくださいとの連絡を受け、急いでお店に行きました。金貨を見せてもらってまず感じたのが、とにかく大きい!そして眩しい!ということです。直径37mmは私のコインコレクションの中でも特に大きい部類に入り、その大きさからか光をたくさん反射しているように感じました。金貨に光を当てるとキラッと輝き、思わず目をつぶってしまうほどでした。そして手に持ってみるととにかく重い!重さ約31gも私のコインコレクションの中で特に重い部類に入り、また約19g/cm^3という金の比重もあって、かなりずっしりと感じました。家に帰ってからも、軽く数時間くらいはずっと眺めていたと思います。金貨の輝きはもちろんのこと、模様の細かさや綺麗さに見惚れ、時間を忘れてしまいます。現在でも取り出して手に取り眺めて楽しんでいます。高額でしたが、とても良い記念品となりました。

 

この記事を読んで、地金型金貨の購入を検討される方がいらっしゃったら嬉しいですが、購入について注意点が2点あります。1点目は購入手数料についてです。地金型金貨を貴金属取扱い店で購入する際は、金の売値に加工費などの手数料を上乗せした値段で購入することになるので、単純に金価格に金貨の重さを掛け算して購入予算を算出することができません。事前に手数料を調べて、予算には余裕を持ってお店に行ってください。2点目は金相場の変動についてです。皆さんもご存知の通り金相場は日々変動するので、金貨の価格も変動します。金価格が高いときに金貨を買い、その後金価格が下がれば金貨の価値は下がります。その結果、資産的には損をしていることになります。もちろんその逆もあり得ますが、金相場の変動を予測するのは難しいことや先述のように購入手数料があることを考えると、金貨の売買で利益を得ることは難しいです。

 

これらの2点を考えて、私は金貨はあくまでもコレクションの一部だと決めています。たとえ金が高騰しても売却する事はありません。金貨は、利益を得られるかもしれないという淡い期待を抱いているよりも、実際に手にとって重さや輝き、模様の綺麗さを感じる方がずっと楽しめます。皆さんも機会があれば是非その存在感を味わってみてください。