南極地域観測50周年記念500円ニッケル黄銅貨

本日ご紹介するのは、南極地域観測50周年記念500円ニッケル黄銅貨です。

 

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南極地域観測50周年記念500円ニッケル黄銅貨(左:裏面,右:表面)

 

この記念貨幣は、日本の南極地域観測開始から50年を記念して発行されたものであり、平成19年(2007年)1月23日に金融機関で額面引き換えが行なわれました。

 

表面には初代南極観測船「宗谷」と樺太犬「タロ」「ジロ」、裏面にはコインの中央に南極大陸が、コインの上部にオーロラが描かれています。直径は26.5mm,重さは7.00gであり、現在流通している通常の500円玉と同じです。使用されている金属は、銅72%,亜鉛20%,ニッケル8%であり、これも通常の500円玉と同じです。発行数は6,600,000枚であり、比較的多く発行されています。

 

この記念貨幣には、2つの偽造防止対策がとられています。1つ目はコインの側面に斜めギザが施されていること、2つ目は裏面のオーロラの部分に「500」の潜像が施されていることです。

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左:斜めギザ 右:「500」の潜像(矢印部分)

斜めギザは通常のまっすぐなギザギザを付けるよりも加工が難しく、偽造の難易度を上げています。また、潜像はコインを傾けたときに現れる模様であり、これも加工が難しいです。これらの偽造防止対策は通常の500円玉にも適用されているので、皆さんも見てみてはいかがでしょうか。

 

この南極地域観測50周年記念500円硬貨は、私のコレクションの記念すべき第1号なので、個人的にかなり思い入れがあります。タロとジロの毛並みが豊かに表現されており、デザイン的にもかなり好きなコインです。発行から10年以上経っているので出会う機会は少ないかもしれませんが、皆さんにも実物を手にとって見ていただきたいです。

 

本日の紹介は以上です。このような感じで、今後も私のコレクションを紹介していきたいと思っています。なるべくたくさん更新していくよう努めますので、今後ともよろしくお願い致します!