天皇陛下御即位記念 1万円金貨幣500円バイカラー・クラッド貨幣プルーフ貨幣セット

本日ご紹介するのは、天皇陛下御即位記念 1万円金貨幣500円バイカラー・クラッド貨幣プルーフ貨幣セットです。

(バイカラー・クラッド貨幣、プルーフ貨幣の意味に関しては後述します)

 

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外箱

立派な外箱を開けると・・・

 

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天皇陛下御即位記念 1万円金貨幣500円バイカラー・クラッド貨幣プルーフ貨幣セット

これまた立派な化粧箱に入った1万円金貨と500円バイカラー・クラッド貨幣が顔を覗かせました!

 

この記念貨幣セットは、新しい天皇陛下が即位されたことを記念して30,000セット発行されたものです。同時に金貨単体も20,000セット発行され、造幣局による販売がなされました。一般に記念金貨は人気が高く応募多数となるため、抽選で当選した方しか購入することができません。今回も倍率が高く、2点セットは13.82倍、金貨単体に至っては16.06倍となりました。手に入れられない方が多数いらっしゃる中、私は運よく当選し入手することができました。

 

まずは、1万円金貨から見ていきましょう。

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1万円金貨幣(左:表面 右:裏面)

金貨表面には鳳凰と瑞雲が、裏面には菊花紋章と梓とハマナスが描かれています。鳳凰と菊花紋章は、皇室関連の記念貨幣にたびたび取り入れられてきたデザインですが、今回の金貨で新たに梓とハマナスが加えられました。これらは天皇皇后両陛下を象徴する草花であり、以前とはデザイン的に大きく異なる部分です。直径は28mmであり、500円玉とほぼ変わらない大きさですが、重さは20gであり500円玉のおよそ3倍です。素材は純金であり、手にとると大きさの割にずっしりと重いです。金貨の側面には、前回の記事で紹介した斜めギザが施されています。この金貨は専用のケースに収められており、ケースには金貨裏面の紋様と「日本国」という文字が虹色に見えるような加工が施されています。

 

続いて、500円バイカラー・クラッド貨幣を見ていきましょう。

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500円バイカラー・クラッド貨幣(左:表面 右:裏面)

表面には高御座がデザインされています。高御座は、天皇陛下が即位を宣言された際のニュース映像でたびたび放送されたので、見たことがある方も多いのではないでしょうか。裏面は菊花紋章と梓とハマナスが描かれており、1万円金貨と同じデザインとなっています。直径は26.5mm,重さは7.1gであり、普通の500円玉とほぼ変わらない大きさです。使用されている金属は銅75%,亜鉛12.5%,ニッケル12.5%です。この貨幣も円形の専用ケースに収められています。この天皇陛下御即位記念500円貨幣は、プルーフ貨幣ではない通常加工のコインについて、令和元年(2019年)10月18日に金融機関で額面引き換えが行なわれ、ニュースで取り上げられたこともあって話題となりました。

 

この500円バイカラー・クラッド貨幣には、偽造防止策として側面に「異形斜めギザ」が施されています。

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異形斜めギザ

異形斜めギザとは、「斜めギザ」の形状が場所によって異なる加工であり、斜めギザよりもさらに加工が難しくなっています。この技術は造幣局が独自に開発したものであり、強力な偽造防止策になっています。

 

この貨幣セットは、私のコレクションの中で初の金貨です。初めて手に取った時はその重厚感に圧倒され、感動しました。金色の輝きも美しく、コレクションとして持てることが大変嬉しいので、500円玉とともに大切にしていきたいと思います。また、これからは機会があれば金貨も収集していきたいと思います。

・・・忘れていましたが、最後にこの貨幣セットのお値段のお話をしようと思います。本記事で紹介した、天皇陛下御即位記念 1万円金貨幣500円バイカラー・クラッド貨幣プルーフ貨幣セットのお値段、なんと142,593円(税込)!

そうそう手が出るお値段ではないですね。私のコレクションで最も高額なのは言うまでもありません。しかし、新しい時代の幕開けを祝う貨幣セットなので、私も新しいコレクション人生を歩みだすつもりで購入を決断しました。これからも高額な記念貨幣が登場するかと思いますが、頑張って収集を続けていきます!・・・無理のない範囲で

 

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冒頭でお話しした、バイカラー・クラッド貨幣、プルーフ貨幣の意味についてご説明します。

イカラー・クラッド貨幣とは、バイカラー貨幣とクラッド貨幣を組み合わせたものです。バイカラー貨幣とは、2色の金属を組み合わせた貨幣のことで、イメージとしてはドーナツ型の金属とその穴の部分の金属が異なる貨幣となっています。また、クラッド貨幣とは、ある金属を別の金属で挟みこんで作った貨幣のことで、イメージとしてはドーナツの穴の部分の金属がサンドイッチ状になっている貨幣となっています。この2つの技術を組み合わせた貨幣がバイカラー・クラッド貨幣です。概要は以下の通りです。(出典:https://www.mof.go.jp/currency/bill/20190409.html

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イカラー・クラッド貨幣

この2色3層構造のバイカラー・クラッド貨幣は、出典のリンクにもある通り、2021年度上期に導入が予定されている新500円玉に採用されると財務省より発表されました。今まで記念貨幣にしか使用されてこなかった技術が広く流通する貨幣に使用されるので、その暁にはぜひご覧になってください。

 

プルーフ貨幣とは、表面を鏡のように磨き上げた貨幣であり、主に収集用として製造されています。製造には、きれいに磨いた極印でコインを二度打ちするなど、手間がかかっています。製造数も少なく、例えば天皇陛下御即位記念500円貨幣は、通常加工のコインが5,000,000枚製造されたのに対し、プルーフ加工されたコインは本記事で紹介したセットに入っている30,000枚しか製造がありません。私のコレクションの中にもプルーフ貨幣がいくつかありますが、おそらく全てが抽選の結果手に入れたものです。入手が難しいプルーフ貨幣ですが、その表面はまさに鏡であり、見るたびに感動する仕上がりとなっています。機会があればぜひご覧になってください。